DIR EN GREYの7thアルバム「UROBOROS」全曲の感想・レビュー、おすすめの曲紹介

DIR EN GREY

こんにちは、アルタロトです

僕の大好きなV系ロックバンドのDIR EN GREYの7thアルバム『UROBOROS』のリマスタ盤を全曲レビューします!

オリジナル盤はシングル曲が英語になっているのでリマスタ盤がおすすめです

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UROBOROSの全体的な印象

前作『THE MARROW OF A BONE』では、ダークでヘヴィな楽曲が中心でキャッチーな曲は少なく、海外のメタルバンドを意識したような英語でシャウトする勢いのある曲が多かったが、その反面、DIR EN GREYが持つメロディーの良さが薄れているので賛否両論なアルバムだった

 

今作『UROBOROS』では、ダークでヘヴィなサウンドとDIR EN GREYらしさを上手く融合して、濃厚な世界観を作り出しており、DIR EN GREY史上最強&最凶のアルバムである

前作では海外を強く意識したような英語でのシャウト+ノリの良い楽曲が多かったが、今作では英語やシャウトは使いつつも和を基調としており、激しくもキャッチーな曲が多い

 

『Withering to death.』辺りのライブでVo.京が原曲通りに歌わなかったため、「スタジオ(CD)だけなら最強のバンド」と呼ばれたこともあったが、今作から原曲を意識して歌うようになり、名実ともに最強のバンドとなった

 

一度聴いただけでは理解しづらい難解なアルバムだが、何度も聴くうちにこのアルバムから抜け出せない、まさに『UROBOROS』のように繰り返し聴いてしまうほどハマるスルメアルバムである

 

Vo.京は今作でも進化しており、低音グロウルを多用するようになり、ホイッスルもキレを増し、地声最高音もhiG#まで伸びた。また地声最高音がhiF#以上の曲が非常に多い(13曲中9曲)

UROBOROS全曲レビュー

VINUSHKA

ウィヌシュカ=ロシア語で「罪」

PVはかなり痛々しい内容ですが、目を背けず痛みと向き合ってほしいです

 

『MACABRE』以来となる、9分超のプログレッシブなナンバー

大作を2曲目に持ってきた理由については以下の通りです

この曲を2番目に持ってきたのは京なりに意味があり、「核であるこの曲を中盤に置かず敢えて2曲目に置くことで、この核を乗り越えた人だけが先に進めるというようなところを表現したかった」と語っている

出典:UROBOROS – Wikipedia

 

ギターのアルペジオとVo.京のウィスパーボイスで静かに幕を開ける、和を基調としている。サビでは珍しく中音域が多用されている

途中から疾走して激しくなり、グロウルとホイッスルシャウトが炸裂。超高音で歌詞を載せつつシャウトするホイッスルシャウトが凄すぎて鳥肌モノ。ホイッスルボイスを扱う歌手は他にも居ますが、歌詞を載せつつシャウトするのはDIR EN GREYの京くらいでしょう

2回目サビの「馴れ合う人」からキーが高くなり、地声最高音はhiF#へ

 

綺麗なギターとドラムがツボ。また、ライブだとBa.Toshiyaが暴れますw(通称:爆裂としや)

 

正直、1回聞いただけではこの曲の良さに気付けないと思う。何回も聞くことによって次第にこの曲の良さに気付ける、いわゆる「スルメ曲」なので1回で辞めず何回も聞くのをおすすめします

 

RED SOIL

タイトルは「赤土」、つまりアダムやキリスト教をテーマにした宗教的なナンバー

 

グロウルやシャウトを使っているのに、終始キャッチーに感じるのが面白い。刻むギターが好き。Aメロの低音ハモリが低すぎる。縦ノリ重低音サウンド+グロウルが控えめに言っても最高。サビ前のファルセット部分が宗教っぽい

 

サビ後のホイッスルからのスキャットがポケモンのトゲピーみたいでヤバイ。「プルキャキャキャ」って何をしたらそんなフレーズ思いつくんですかねw

 

慟哭と去りぬ

色んな展開を見せる、激しさとキャッチーさが入り混じったナンバー。ドコドコ刻む演奏隊と京のクリーン・スクリーム・グロウルといった様々な声が飛び交う

 

展開と声種が激しく変わりながらも、ここまでキレイに纏まってるのはバンド全体が進化したからこそ出来る芸当でしょう

 

「Blueなカラ空」の言い方が好き。「運命だろうが壊してしまえ」という京にしては珍しくストレートな歌詞が良い

 

蜷局

デスボイスは一切なく、クリーンのみで歌うミドルナンバー。イントロの唸るようなギターの蜷局感は異常

 

1回目サビは中音域、2回目サビで1オクターブ上げて歌うのはさすが。『AMBER』でも2回目サビで1オクターブ上げて歌いますが、最高音はhiBでした。対して『蜷局』は最高音hiF#。進化しすぎですよ、京さん…

 

歌詞は人間の欲深さを皮肉っているように感じます

 

GLASS SKIN

綺麗で儚さを感じさせるサウンドと京のハイトーンが調和したバラードナンバー。環境破壊がテーマであり、PVも生物の生と死を描いている

使用音域はlowG#~hiF#と広く、ラストのhiFとhiF#のコンボは圧巻

 

この曲でNHKの音楽番組へ出演した。音楽番組はV系時代以来の出演となった。Vo.京のジャージにハットというファッションがカッコイイ。Ba.Toshiyaの髪型(通称ハーフスキン)はなんか…うん、良いと思う(適当)

 

STUCK MAN

前作『THE MARROW OF A BONE』の『GRIEF』に近い、独特なリズムと妖しい雰囲気に京の多様な声が絡みつくナンバー

 

中盤以降からホイッスルシャウトが炸裂

グロウルを多用してるのに、なぜか乗れるサビが好き

 

冷血なりせば

グロウルとシャウト中心の宗教的な疾走曲。きゃりーぱみゅぱみゅみたいな不思議な世界観のPVが面白い。最高音はhiG#と『UROBOROS』において最も高い

 

ラストのブラスト気味のドラムが凄い

Vo.京の進化ばかり話題になりますが、Dr.Shinyaも実はアルバムごとに成長しています

 

我、闇とて・・・

Vo.京がライブで感じることを描いた、クリーンのみで歌い上げるバラード曲。DIR EN GREYの持つメロディーの良さが存分に発揮されている。使用音域がlowG~hiF#と非常に広く、大サビではhiD連発のハイトーン曲

 

ラストのスクリームはVo.京がファンに向けた魂の叫びのようで悲しい

 

HYDRA -666-

元々、『MACABRE』に収録されていた『Hydra』を再構築した曲だが、構成や歌詞は全くの別物になっており、完全に別曲と言える。宗教色の強い、悪魔を召喚する儀式のような曲でグロウルやホイッスルボイスを多用しており、ホラーゲームの主題歌と言われても違和感が無い

 

サビの度にロングトーンのホイッスルボイスを使っているが、これはDIR EN GREYの曲の中では唯一『HYDRA-666-』のみである。また、ライブでは途中の語りの部分でホイッスルボイスを使ったアレンジを行うこともある。Vo.京のホイッスルボイスを堪能したい人におすすめです

 

BUGABOO

部族の儀式のような雰囲気を感じる宗教色の強い楽曲。楽器隊と京の重低音が心地良い。グロウル、ハイトーンシャウト、ホイッスル、ハイトーンでのロングトーン、ファルセット、エッジボイスなど多彩なボーカルが光る

 

宗教色が強いわりにサビは物凄くキャッチーでノリやすいという不思議

サビ前の「プルルル、イヤァー!」ってなんやねんwって感じですが、実はボイトレメニューのリップトリルとシャウトを組み合わせたもので、高音のサビに移るための準備をしている説が僕の中であります。リップトリルは『MACABRE』の『Berry』でも使ってましたね

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凱歌、沈黙が眠る頃

タイトルから分かる通り、戦争をテーマにした楽曲で「あの壁(=ベルリンの壁)」、「アウシュビッツ」などの単語が出てくる

 

妖しい雰囲気とホイッスルで幕を開けたかと思えば、疾走してメロディーはひたすらグロウルで暴れて、サビはキャッチーなハイトーンというDIR EN GREY王道スタイル。後の23thシングル『激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇』も似たような曲なのでそちらも聴いてみてください

 

2番の「式場は~」からのシャウト交じりの声が好き。毎度毎度のことですがサビ裏のハモリが高すぎるw

 

DOZING GREEN

アルバムの方向性を決めるきっかけとなった、宗教色が強い妖しくもキャッチーな曲。使用音域が地声lowG~hiE、裏声mid2F#~hihihiCととてつもなく広く、前作『THE MARROW OF A BONE』で披露したホイッスルボイスを世に知らしめた曲

 

あまり話題になっていないが、サビ裏のハモリが高すぎる。ラストのホイッスルボイス4連発は圧巻。その後のハイトーンシャウトも凄い

 

完全生産限定版にのみ収録されている、本作の原形である『DOZING GREEN (Before Construction Ver.)』も凄く良いので聞いてみてください。”緑にまどろむ”感じはこちらの方が強いです

もし、現在の形に変えずに原曲のままリリースしていたら、『UROBOROS』のようなモンスターアルバムは誕生しなかったかもしれないですね

 

 

INCONVENIENT IDEAL

『UROBOROS』を締めくくる浮遊感漂う壮大なバラード。サビは徐々に高くなり、地声最高音hiF#、裏声hiF#という屈指のハイトーン曲。ラスサビ前の高音フェイクの裏で超低音のハモリをしているのもポイント

 

最初から最後まで綺麗でDIR EN GREYらしい激しさこそないが、『UROBOROS』というアルバムを締めくくる上で必要な1つのピースだと感じる

 

この曲から1曲目に戻って繰り返し聴くと、より『UROBOROS』というアルバムの味が出てくるのでおすすめです。元々、『UROBOROS』という言葉自体に以下のような意味合いがあるので、DIR EN GREYもその辺を意識してアルバム作りをしていたのでしょうね

ウロボロスには、1匹が輪になって自分で自分を食むタイプと、2匹が輪になって相食むタイプがある。2匹のタイプの場合、1匹は何も無い素のままの姿だが(王冠を被っているタイプもあり)、もう1匹は1つの王冠と1対の翼と1対の肢がある。

ヘビは、脱皮して大きく成長するさまや、長期の飢餓状態にも耐える強い生命力などから、「死と再生」「不老不死」などの象徴とされる。そのヘビがみずからの尾を食べることで、始まりも終わりも無い完全なものとしての象徴的意味が備わった。

古代後期のアレクサンドリアなどヘレニズム文化圏では、世界創造が全であり一であるといった思想や、完全性、世界の霊などを表した。
錬金術では、相反するもの(陰陽など)の統一を象徴するものとして用いられた。
カール・グスタフ・ユングは、人間精神(プシケ)の元型を象徴するものとした。
他にも、循環性(悪循環・永劫回帰)、永続性(永遠・円運動・死と再生・破壊と創造)、始原性(宇宙の根源)、無限性(不老不死)、完全性(全知全能)など、意味するものは広く、多くの文化・宗教において用いられてきた。

出典:ウロボロス – Wikipedia

 

おすすめの曲、お気に入り曲

  • VINUSHKA
  • 我、闇とて・・・
  • 凱歌、沈黙が眠る頃

 

アルバムの核であり、DIR EN GREYの集大成とも言える『VINUSHKA』

観客に向けた京の心情を描いた『我、闇とて・・・』

戦争をテーマにした、激しくもキャッチーな『凱歌、沈黙が眠る頃』

以上の3曲がおすすめです!

 

UROBOROSのPV集とライブビデオ

AVERAGE BLASPHEMY

THE MARROW OF A BONE~UROBOROSまでの楽曲のPV集です

 

TOUR08 THE ROSE TRIMS AGAIN

UROBOROS発売前後のライブの模様を収録したライブDVDです。初回限定盤のみUROBOROS発売後のライブも収録されており、久しぶりに披露された名曲『ain’t afraid to die』も収録されているので、初回限定盤がおすすめです

 

UROBOROS -with the proof in the name of living…- AT NIPPON BUDOKAN

UROBOROSライブツアーを締めくくる武道館公演の模様を収録したライブDVDです。UROBOROSの世界観を再現した濃密なライブで、京がとにかく凄いので必見です!

京はWithering to death.以降のライブでは結構原曲を無視して歌っていましたが、このライブでは原曲重視でハイトーンからシャウトまでほぼ完璧に歌ってます。京さん、進化しすぎやで…

 

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