こんにちは、アルタロトです。
僕の大好きなV系ロックバンドのDIR EN GREYが新作「The Insulated World」を2018年9月26日に発売しました!
今回、「The Insulated World」を発売前日にフラゲしたので感想・レビューを世界最速でお送りいたします。
DIR EN GREY公式YouTubeチャンネルから全曲10秒視聴動画とPVを載せておくので興味がある方は聞いてみてください
The Insulated Worldの全体的な印象
公式YouTubeのトレーラーで聞いた印象と全く違い、良い意味で裏切られた
「詩踏み」、「人間を被る」と似たような激しさ+サビのキャッチーさを持った曲が多い
激しい曲は「THE MARROW OF A BONE」や「DUM SPIRO SPERO」っぽさがあり、京の喉が大丈夫なのか心配になるほど荒ぶっている
クリーン中心の曲は和のテイストでsukekiyoっぽい
また、怪しい雰囲気を纏ったモダンホラー風味な曲が後半に多いのも印象的
全体的に歌詞は「Withering to death.」っぽい感じ
前作「ARCHE」を「鬼葬」の進化とするなら、
今作は「THE MARROW OF A BONE」の進化といったところか
ライブで盛り上がりそうな曲、今後のライブで定番になりそうな曲がかなり多い
The Insulated World全曲レビュー
軽蔑と始まり
まさに1曲目という感じで勢いのある曲
激しい曲が1曲目に来るのは今作が初
相変わらず9割くらい何を言ってるか分からないw
インタビューでの「無駄な物を削ぎ落としてシンプルにした」とは何だったのか?
シャウト、グロウル、ホイッスルが多用されていて「DUM SPIRO SPERO」の曲と言われても不思議ではない
サビっぽい部分はハイトーン+シャウト
ギターが「羅刹国」っぽいフレーズで好き
Devote My Life
軽蔑と始まりからの勢いを保ったまま始まる
シャウト、グロウル、ホイッスル多用でこちらもDUM SPIRO SPERO期の曲っぽさがある
ホイッスルがキレッキレで恐ろしい
「Agitated Screams of Maggots-UNPLUGGED-」並みのホイッスル
近年はホイッスルのキレが落ちたように感じていたが、完全に進化している
また、グロウルの迫力も「UROBOROS」〜「DUM SPIRO SPERO」期並みになっており、京がどれだけ努力したのかが伝わってくる
サビ(?)部分でのギターのサウンドがボカロ曲の「エイリアンエイリアン」のイントロみたいな感じで面白い
人間を被る
29thシングル
「THE IIID EMPIRE」以上に進化したデスラップからのキレイなサビ
サビ裏のハモリがめちゃくちゃ高い
他の曲の印象が強いのでアルバムの中では埋もれている印象
Celebrate Empty Howls
シャウト多めでオペラっぽいファルセット部分もある
そこから一変してクリーンで熱く歌い上げる
サビは一回だけという珍しい曲
詩踏み
28thシングル
かなりミックスが変わってる印象
というかアルバム用に撮り直してるっぽいね
- 「fall」の部分がシャウトからグロウルに変更
- 「同じ顔した」の後のシャウトが無くなった
- 「胸の奥〜」の最高音部分は原曲より力強くなってる
など、ライブバージョンに近付けたといったところでしょうか
まあ、詩踏み発売から2年経ってるから現在の歌い方で入れ直したんでしょうね
→人間を被るも撮り直してるらしい。気付かなかったw
ホイッスルのキレはアルバムverの方が良い印象を受けた
Rubbish Heap
疾走感のあるシャウト曲で「THE MARROW OF A BONE」っぽい
ライブではシャウト前のファルセット部分と掛け声部分を客が歌う感じになりそうだなー
最後にくるサビはキャッチーで喉がはち切れそうなくらいハイトーンを絞り出して歌っており、ライブで安定して出せるのか少し心配
赫
7曲目にしてようやくクリーン中心の曲
ここまではシャウト中心の曲が多かったのに、アルバムの中盤でクリーン中心のこの曲を持ってきたのは何か意図がありそう
全体的にsukekiyoっぽい和のテイスト
sukekiyoや「鬼葬」〜「VULGAR」期の曲が好きならハマるでしょうね
僕はもちろん大好きですw
サビのファルセットと心地良いギターソロ(多分dieパート)が特に好き
Values of Madness
シャウトとグロウル、面白い歌唱法(「STUCK MAN」に見られたような声)を多用
まさに京にしか歌えない曲
ストレートなサビがめちゃくちゃカッコいい
メロディで暴れてサビはキャッチーというDIR EN GREY王道のスタイル
2019.3.14追記
アルバムの中で一番『Withering to death.』っぽさが強いと感じる曲。”僅かな希望を抱いている”という部分にフォーカスすると、けやき坂46(現・日向坂46)の『期待していない自分』に近いなと感じます
Downfall
「凱歌、沈黙が眠る頃」っぽい疾走感
ひたすらにシャウト、サビっぽい部分もシャウト多め
ファルセットの使い方が面白い
Followers
不協和音で始まる
優しい歌い方+和のテイストでsukekiyoを彷彿とさせる
サビは一気にハイトーンになり、最高音が結構高いロングトーン(hiF#くらい)
ギターソロは多分薫パートかな?
ラスサビは最高音付近が続くので、カラオケで歌うのが楽しそう(マゾ並み感)
歌メロが熱くキャッチーな割にイントロもアウトロも不安になるような音なのが面白い
谿壑の欲
まず、曲名が読めないwww
→「ケイガク」と読み、意味は深い谷のことらしい
前の曲から続く妖しい雰囲気から始まる
優しい歌い方とは裏腹にサウンドは重厚だなーとか思ってたら、いきなりシャウトパートへ
静寂から一変して暴走とかホラーゲームかよw
暴れた後は何事も無かったかのように静かに歌い出す辺りも、まさにホラー
クリーンパート→シャウトパートの流れが2回繰り返される感じ
最近、ホラーゲームの実況動画見てたから、この曲聞いて思い出したw
絶縁体
イントロがホラー風
最初は低音クリーン多めの和のテイストで「ARCHE」で言う「Behind a vacant image」っぽい
「谿壑の欲」と同じようにクリーンパート→シャウトパートの流れが2回あるが、絶縁体の方がクリーンが多く、プログレ的な展開が面白い
一言で言うと「VINUSHKA」や「DIABOLOS」をシンプルにした感じ
ラスサビはかなりのハイトーン中心なのでカラオケで歌うのが楽しそう
2019.3.14追記
何度も聴いた結果、「絶縁体」にハマりましたw
僕自身、京と価値観が近いので歌詞に凄く共感出来るし、最近「DIABOLOS」をよく聴いているため似たような構成・テイストの「絶縁体」も好きになりました。”世の中に絶望してるけど、それでも前に進むしかない”というメッセージのある歌詞が凄く好きです
Ranunculus
「絶縁体」のアウトロから続くような妖しい雰囲気から始まる
アルバム曲の中で唯一PVも用意されている今作のリード曲
クリーン中心のストレートな歌モノ
絶縁体までに全ての怒り・哀しみを吐き出し、Ranunculusで前に進み出したような印象
この曲が最後にあることで救われたような気分になる
「春よ夢うつつ」など京の書く詩は独特で面白い
激しい曲も好きだけど、アルバムの流れでRanunculusを聴くと
「やっぱり京のクリーンが好きだなぁ」と再認識した
おすすめの曲、お気に入り曲
- 赫
- Values of Madness
- Followers
- Ranunculus
クリーン多めな曲がほとんど
激しいのも好きだけど、京のクリーンこそ至高だと思うので上記の4曲としました
CDとライブでは曲の印象も変わることが多いので、
来年から始まるアルバムを引っ提げたツアーが今から楽しみです
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